パン・網目
初めての「パン」作り体験。
小麦粉や砂糖、卵、そしてイースト。
こね、たたき、発酵、
あとはオーブンに「パン」を委ねる。
香ばしい甘い香り。
立派な「パン」が出来上がった。
「パン」の先生とのつながり。
そして今読んでいる、コペル君に習い、
この「パン」が「パン」になるまで、
どれほどの人が関わっているのか、
考えてみた。
例えば小麦。
海外で育てる人、収穫する人、
陸を運ぶ人、海を運ぶ人、日本で保管する人、
工場で砕く人、包装する人、
売り場に運ぶ人、小麦を売る人。
小麦ひとつで、どれだけの人が関わっているか。
人はみんな、会ったこともない人と、
知らないうちに、「網目」のようにつながっている。
今日、着ているこの服も、
会ったことのない、誰かが関わっている。
自分で作った「パン」を味わいながら、
見えない「網目」が、少し見えた気がする。
未来の人とつながる。
そんな日も、来るのかもしれない。
人間が、お互いに好意をつくし、
それを喜びとしているほど、
美しいことはない。
吉野源三郎
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